以下の文章は一般的に言われている入れ歯の知識や情報をまとめました。
パリムデンタルクリニックでは全く異なった考え方で治療を行なっていますが、他の歯科医院とパリムデンタルの違いを知る上でも、知っておくとより理解しやすくなるかもしれません。
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入れ歯を入れると味が感じにくい、味が変わったなど、そう感じる方もいますよね。これは、舌が影響しているの、入れ歯で本当に変わってしまったのか、色々疑問もあるかと思います。ここでは、入れ歯と味覚の関係について、入れ歯を入れると何故味が分かりづらくなるのかお伝えします。
目次
1.そもそも味覚はどこで感じているの?
2.入れ歯を入れるとどのように味が変わるの?
3.入れ歯の材質を変えて改善することもある!
4.噛みにくさは調整次第で改善できることもある!
まとめ
1.そもそも味覚はどこで感じているの?
皆さんは、味覚と言う機能がどこで感じられるものか知っていますか?
私達人間には、五感と言って、視覚、触覚、聴覚、味覚、嗅覚があり、味覚は舌の表面、軟口蓋、咽頭などに備っています。そして、色々な食べ物の味を感じ取っているのです。
では、何故入れ歯を装着すると味覚が分かりづらくなるか、そのことについてお話したいと思います。
上顎に入れ歯を装着している場合、口蓋に吸着させて入れ歯を維持しますよね。
この時に、硬口蓋の軟口蓋の前方も入れ歯で覆われる為、味覚が分かりづらくなっているのです。味覚が分かりづらくなる理由の1つとして軟口蓋が入れ歯に覆われていることを挙げましたが、口蓋と吸着して入れ歯を維持しているので、軟口蓋を削ることはできません。
しかし、口の中には舌表面や咽頭などでも味覚を感じられます。なので、徐々に味覚の違和感が少なるので心配いりません。
また、食べ物の味覚を感じる機能は、上顎や喉にもあります。食べ物の美味しさはと言うのは、味覚に限らず、噛み心地、食感、温度変化など、食べ物の全てで感じています。
入れ歯は、歯茎や歯の粘膜で支えるモノなので、上顎や粘膜を広く覆う必要がありますよね。また、入れ歯がプラスチック素材であれば、入れ歯の強度確保の為にある程度の厚みが入れ歯に無ければ、入れ歯を口腔内で維持することが出来ません。この影響で味覚が分かりづらくなる以外にも、食感や温度なども通常より感じにくくなります。
入れ歯と言うのは、天然歯に比べて噛む力が弱いので、噛み心地も今までとは変わります。このように、口腔内で感じていた食べ物の味覚、触感、温度などが、今までと違って遮断される部分が出てくる為に、入れ歯を装着すると食べ物の味覚が分かりにくくなるのです。
2.入れ歯を入れるとどのように味が変わるの?
日々の食事で美味しく頂けることは、栄養面はもちろん生活の楽しみでもありますよね。しかし、口の中にトラブルがあり、それが実現できない時は何だか生活にハリも出ないように感じることもあるかと思います。
自分の歯が歯周病や加齢などの変化で失われてしまった場合、入れ歯治療を選択さる方は多いですよね。
自分の口の中で味を感じると言うことは、舌でも味を感じますが、頬の内側粘膜、上顎の粘膜など、味を感じる所は沢山あります。入れ歯を装着すると、特に、総入れ歯の方は上顎が入れ歯で広く覆われてしまいますよね。
レジン床はある程度の入れ歯に厚みもあるので、上顎の違和感を強く感じている方もいるかと思います。また、レジン床部分と言うのは、温かい食べ物や冷たい食べ物の温度変化が伝わりにくく、食事の美味しさが半減してしまうのも事実です。
しかし、上顎を覆っている入れ歯を金属にしてみると、食べ物の温度変化を感じることができ、そうすることで入れ歯を装着していない時に近い状態になります。
金属と言うのは、素材の特徴として熱伝導率が良いので、温かい物や冷たい物の温度変化を伝えやすくなります。入れ歯を装着していない時と全く同じとはいきませんが、レジン床の入れ歯と比べると食べ物の美味しさが増し、美味しく楽しく食事することが出来ます。入れ歯としての強度もありつつ薄く出来ており、入れ歯の違和感も大きく軽減しています。
3.入れ歯の材質を変えて改善することもある!
金属使用の場合
入れ歯には、床部分の一部を金属に変えている入れ歯があります。特に、上顎部分の入れ歯を金属に変えると、食べ物を食べた時の温度変化を感じやすくなり、レジン床より美味しく食事することができます。また、金属使用の入れ歯は金属部分を薄くしているので、入れ歯を装着した時の違和感を緩和し、食事中に感じる入れ歯の不快感を軽減する効果もあります。
特殊樹脂使用の入れ歯の場合
入れ歯でも、ポリエステルやポリアミドなどの特殊樹脂使用の入れ歯があります。この入れ歯は、プラスチックに比べて素材が柔らかいので、口腔内でのフィット感が良くなっています。なので、食事中に入れ歯がズレてしまって、食事に集中できないと言うことはありません。また、従来のプラスチックより薄いので、入れ歯として違和感が少なくなっています。
4.噛みにくさは調整次第で改善できることもある!
日常生活での食事は大事な時間ですよね。その食事の時間を楽しく美味しく過ごすには、入れ歯の噛み心地も大切なポイントになってきます。
入れ歯を装着した際に噛みにくくなることは、ある程度は仕方のないことです。しかし、入れ歯の調整次第では、今より噛み心地を良くして改善することが可能です。特に、初めて入れ歯を装着して間もない頃は、入れ歯が自分の口に馴染んでいないので、どうしても口腔内で色々とトラブルが生じます。
入れ歯と言うのは、基本的に、口の中に装着した瞬間からピッタリ適合するワケではありません。入れ歯の違和感をその都度調整していくことによって、自分の口に適合する入れ歯に仕上がります。なので、入れ歯の噛みさが原因で、食事が上手く出来ない、美味しく頂けなけない、そんな時は、歯科医院で噛み合わせの相談をお勧めします。
しっかり噛み合わせを確認してもらい、その上で入れ歯の調整を行えば、以前より噛みやすい入れ歯になります。
まとめ
ここでは、入れ歯を入れると何故味が分かりづらくなるのか、色々お伝えしてきましたがいかがでしたか?
特に、上顎の入れ歯装着では、味蕾を覆ってしまう為に味覚を感じにくく、味が分かりづらいと感じてしまいがちです。また、入れ歯を初めて装着した場合も、味がわかりづらくなったと感じることがあります。
しかし、入れ歯の素材を変えたり、装着に慣れていったりすることで、徐々に味覚が分かるようになるので心配はありません。今使用している入れ歯で何かお悩みがあれば、是非、お気軽にご相談下さい。