パリムデンタルクリニックに 初診相談にお越しになった患者様に、「 どういったことでお困りですか?」と 、私から最初の質問をすると、「こうなったのは、私が悪いんですけれども・・・」 と、 恐縮しながら話をされる。そんなことが非常に多い。
あたかも、お口が崩壊した全ての原因が、ご自身にあり、初めて会う私に対して、謝罪から始まるという、なんだか少し違和感を感じたりします。
そして、詳しくお話を聞くと、「どうにかしたいと思って、数軒の歯医者さんに相談に行っても、『どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!』と、人格を否定する勢いで散々怒られたあげく、『うちでは治療できない。』と、治療を断わられ・・・、もう自分のお口を治してくれる歯医者さんは、日本中どこにもいないのではないかと思っていた。」と涙ぐむ患者様も少なくありません。
しかし、歯科医師が初見で感情的に怒るって、何なんでしょうね。
それも、初めてお越しになった「治したい」とおっしゃっている方に対してです。
まあ、他の先生のことは良いとして、私は、怒る必要など、全くないと考えています。
怒るよりも、未来の事についてお話を聞きたいのです。
総入れ歯治療は、患者様の 治療に対する理解や協力が得られないと成功しませんから、「 いつ」「 どのような お口の状態」になりたいのかという、治療のゴールのことや、希望をお聞きしたい。
そして、その患者様の希望実現のために、 総入れ歯専門のパリムデンタルでお役に立てる事は何で、出来ないことで必要であれば、他の専門の歯科医師の力も借りて、希望を実現していくための治療計画を立てる。
他の先生の事は良いとして・・・と言いましたが、 そういった怒る先生は、おそらく、歯科医師として自分の手に負えないお口の状況をみて、 素直に「私には出来ません」と言えないのでしょう。 プライドが邪魔をして。
私のプライド?もちろんありますよ。それは、初診相談のスタイルにも表れているかな。
パリムデンタルの初診では、まず人として、お困りの患者様に耳を傾ける。
次に、お口の状態を詳しく調べ、その状態 患者様に誠実に患者様にお伝えする。
そのため、診断基準やCT画像の見方などもお教えした上で、 一緒に診断を進めていく。
お口の問題に対して、私と同じ目線で認識したあと、問題を根本から解決するにはどうすれば良いのか?という、専門的なお話をさせていただく。
このような 初診を行おうとすると、どうしても 3時間前後のお時間が必要で、 私としては半日仕事、 遠方からの患者様からすれば、1日仕事になりますが、 ご自身のお口の現状把握と、どうすればちゃんと治るのかを「知っている」か「知っていないか」が、今後の患者様の人生を左右しかねない。だから私は初診でキチンとお話しすることは、歯科医師としての使命と思っています。
そして「歯科医師でないと誰が話すのか?」という専門的な内容を情報提供しています。プライドを持って。
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