自分の歯なんて見たくもない

院長ブログ

多くの方は、歯は大事できるだけ抜きたくない。そう思っていることでしょう。

しかし、歯の位置や形、色、歯並びなどで自分の歯に対して、嫌悪感を飛び越えて、自分の歯に憎しみすら覚える。

自分の歯は当然のことながら24時間自分自身に影響を与え続けます。
食事をすることに困るというわけではない場合、見栄えが明らかに普通ではなく、周囲の人からの目線が辛かったり、大きなコンプレックスから性格が引っ込み思案になったり、イジメの対象になったり。
場合によっては引きこもりになるそんなこともあります。

そしてそれは、前歯が萌え変わり、見栄えが気になり出す小学生生の頃から、悩みは始まり、その問題は、コミニケーションの問題から、友人関係、恋愛、就職時の面接、結婚それ以降もあらゆる場面で精神的に大きな引け目を感じてしまい、一言で言って歯にに振り回される人生自分らしくない人生を歩むざる得ない。
そういった方も、多くの患者様との会話の中で数多くいらっしゃる事を知っています。

もちろんいろいろな治療が選べるのであれば、矯正治療を選ぶなども1つの方法ですが、単に歯並びだけの問題では解決できない場合もあります。

そしてその時の治療費や、治療に必要な年単位の時間により、その治療あきらめ、それ以降、年齢を問わず自分の歯に翻弄され続けてきた。そんな苦しい思いをしている方も多いことを知っています。

自分の歯を恨む気持ちはもっともです。

総入れ歯専門の歯科医師としても、歯を残して治療する方法があれば、その方法をお伝えする義務があると思っており、おそらく一般的な歯科医師よりもその提案の幅は広いと思います。

ただ自分の歯を恨んでいる患者様にとって、歯科治療の目的は、今の歯をなくして新しい歯を入れる事にあります。
この目的にかなう治療は、私が専門とする総入れ歯治療しかありません。

自分自身の歯で、長い年月苦しむこと自体を減らしてあげたい。という気持ちも私にはあります。

ただ精神的にも健康で、そして肉体的にも健康で明るく楽しく、自分らしい人生を生きていけるのであれば、私は他の歯科医師がどう言ようと、その方が総入れ歯にしたいという希望を、否定せずに、そして断らず受け入れてあげたいと思っています。

もちろん全ての人が、すべての歯を抜いて、総入れ歯にしたほうがいい。などという気持ちは全くありません。

しかし総入れ歯治療によってのみ、救われる人生もあるということは、紛れもない事実です。

©︎Parim dental clinic.

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