入れ歯安定剤の問題

パリムデンタルクリニック

合わない入れ歯を入れ歯安定剤で使用すると

入れ歯治療を検討して、パリムデンタルクリニックの初診にお越しになる患者様のうち、

10人中8人以上の方が「入れ歯は入れ歯安定剤を塗りつけて使うもの」と思っていらっしゃることに、入れ歯専門の歯科医師として本当に驚きます

 

入れ歯安定剤の商品名を挙げると、皆さんご存じポリグリップタフデントなど、粉のタイプ、クリームタイプ、シールタイプと実に様々な商品が販売されています

またテレビのコマーシャルでもよく宣伝しているので、「入れ歯は入れ歯安定剤を塗りつけて使うもの」と思っている方が多いというのも仕方がないかもしれません

 

しかし、きちんと根本的な入れ歯治療を行って作った入れ歯に、基本的に入れ歯安定剤は必要ありません

 

しかし入れ歯安定剤の性能は高く、相当ガタついている入れ歯であっても、また噛み合わせが悪い入れ歯であっても、入れ歯安定剤を入れ歯に塗りつけてお口に装着すると、外れずに食事が出来たりします

食事が出来るんだったら、それでいいではないかと思われる方も多いと思いますし、それでよしとしている歯科医師も多いと思います

 

食べられるor食べられない という価値基準だけなら、入れ歯安定剤を使えばいいのですが、長期的に見ると大変な問題が起きてきます

 

その大変な問題というのを説明しましょう

まずほとんどの入れ歯は、上下の入れ歯を噛みながら下の顎を動かすと、上下の前歯が強く当たるという致命的な失敗をしています(詳しい説明は長くなるので、ここでは省きます)

その結果、入れ歯が痛い、歯肉と入れ歯の間にものが詰まる、そして外れるなどの不快症状が出ます

この状態の入れ歯で食事をしないといけないので、入れ歯安定剤の出番となる訳ですが、入れ歯安定剤を用いて食事が出来たとしても、上下の前歯が強く当たるという状況は変わっていません

上下の前歯が強く当たっていると当然その真下の歯肉に強い力が加わります。

そしてその力はその部分の骨にも加わって、入れ歯を支える大事な骨を吸収させて減っていきます

歯肉の中の骨が無くなると、歯肉だけが残ったフラビーガムという こんにゃくの様な歯肉になってしまいます

 

この こんにゃくのようになった歯肉を私はよく見るのですが、一般的には非常に入れ歯が作りにくい、言うなれば難症例となってしまいます


何が難しいのか?ですが、入れ歯を作ったことがある方はご存じかと思いますが、入れ歯を作るには歯肉の型取りを行わないと入れ歯は作れません

お口の中で入れ歯の樹脂を成形加工していくことは出来ないので、歯肉の型取りを行って、歯肉の模型を作り、その模型に合わせて入れ歯を作っていくのですが、この最初に行う歯肉の型取りの際、こんにゃくのようになってしまった歯肉はぐにゃりと歪んで変形してしまい、その変形した歯肉の型がとれて模型が出来てきます。

ぐにゃりと歪んだ歯肉の模型です。それを元に入れ歯を作ってもお口の中で合うはずが無いですね

しかし、その合わない入れ歯を入れ歯安定剤を塗りつけて使っていると、噛む力が集中する部分の歯肉の中の骨が吸収して無くなり・・・と言うのを繰り返し、大事な骨、一般的な言葉で言うと、歯茎の土手が無くなって、超難症例になってしまうという負のスパイラルです

 

朝起きたら入れ歯安定剤をつけて一日過ごすという方は要注意です

 

そして入れ歯安定剤を使って無くても、1年や2年ごとに入れ歯を作り替えている方も注意してください

どんどん骨が吸収して無くなってきているかもしれません

 

パリム デンタルクリニックで提供しいている最善の総入れ歯の快適超精密義歯は数年ごとに作り替えるということなど通常ありません

それは入れ歯安定剤を用いなくても機能する入れ歯で、入れ歯がきちんと機能するための3つの条件を満たしている入れ歯だから骨が減らないのです

快適超精密義歯を作成して10年以上入れ歯を作り替えていないという方も数多くいらっしゃいます

入れ歯安定剤を使わないでも機能する入れ歯、そして入れ歯の裏面の全面で噛む力を分散して適切な力を骨に与える入れ歯(骨に全く力を加えていない場合も骨は吸収する)であるということが、入れ歯を支える骨を守り、その結果入れ歯を快適に長く使えるということにも繋がるのです

 

パリム デンタルクリニックの初診の時に、歴代の保険外の入れ歯をジャラジャラお持ちになる方があります

それらは、結局使えなくなって作り替えた入れ歯ですから、費用的にも相当ロスがありますが、それよりもそういった合わない入れ歯を入れ歯安定剤を用いて使い続けた事による入れ歯を支える骨の極度の吸収が、私から見ると取り返しのつかない大きな損失に思えるのです


喜びをかみしめよう!